和久傳の本 桑兪

桑兪

「ゆっくりと、じっくりと」本を読んでいるのを、そばで見てくれていたおばあちゃんの口ぐせでした。
昨今は、光のごとく早く文字が送られてきて、文意をかみしめる間もなく、消えていきます。
そうした時の流れに逆らうようですが、
一字一句を、ゆっくりと眼で追ってじっくりと心の奥底に残るような。
そして、ある時にはその一節が想い出されて、親しい人との集いのおりに話題になるような。
そんな小さな冊子をつくりたいと思い願うようになりました。

「桑兪」の桑は、古来霊木とされてきた樹で、その葉は絹を生むお蚕さんを育むものです。
兪は楡の木のことで、これも紙や糸になる有用な植物です。
その楡の文字を「兪」と表すと「善し」「良し」との意味になるそうです。
お蚕さんが吐く糸が何千本と機にかけられて一枚の布となって人の身体を暖かく包むように、
お読みくださる方々に桑樹にそよぐ心地よい風のように本書をお送りできれば幸いです。

平成19年11月創刊によせて 代表 桑村綾

桑兪は、和久傳が年2回発行をしている冊子です。
文学、経済、科学、芸能など各界から毎号お一人ずつ、
自由題でご執筆をいただいていますので、
ページを開いてどこからでもお好きに読んでいただけます。

特装本は、染色史家の吉岡幸雄氏の工房で、
楮(こうぞ)を毎号それぞれに美しい天然の色に染めていただいたものを、
新潟の角出(かどで)和紙として手透き頂き、
毎号美しい天然染めをほどこした表紙のフランス装丁です。
古来の和の手触りと色をお楽しみいただけましたら幸いです。

「桑兪」誌面の様子はこちらよりご覧いただけます。
目次例(桑兪一号)はこちらよりご覧いただけます。

桑兪

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