料理の現場 「酢」を終えて 料理の現場 「酢」を終えて

室町和久傳

料理の現場
「酢」を終えて

2024.09.02

今年、三回目の料理の現場を開催いたしました。今回のテーマは「酢」。 お酢の多彩な魅力を発見していただけるプログラムとお料理をご用意いたしました。

まずは、ピクルス作りから。様々な種類のお酢を楽しんでいただけるよう、米、穀物、フルーツ系など10種類以上のお酢をご用意。世界中で使われている酢は、その国の食文化や豊富にとれる食材(例えば、日本ではお米、ヨーロッパではワトン、トギリスでは麦芽など)が原料となっていることも多く、ひとつずつ香りと味を楽しみながら、お気に入りのお酢を探します。

彩り豊かな夏野菜とお好みでハーブとスパトスを瓶に詰め、ご自身で選んだお酢で作ったピクルス液を注いでいただきます。完成したピクルスはお持ち帰りいただきました。

続いては、千鳥酢・赤酢・富士酢、それぞれのすし酢を土鍋で炊いたごはんと混ぜ合わせ、三種類の酢飯を作ります。お酢の味の違いを感じながら食べ比べていただき、お好きな酢飯 ひとつ選んで、鯛の黒寿しにしてお召し上がりいただきました。

食事の前には、土佐酢・煎り酒・蓼酢など、ご自宅でも実践していただけるお酢を使った調 味料をご紹介。料理人による作り方を見ながら、大変熱心に聞いていただきました。
この日に向けて、小川料理長をはじめ料理人はお酢に向き合い、お越しいただいたお客様にもより一層お酢の可能性を感じていただけた料理の現場となりました。